太田洞水老師の墓前にて ー 信決定 -

3月27日

断食中ではあったが  …、26日にふとした事から友人と太田老師の話しになり 急きょ天城から思い出深い大仁の福厳院に行く事になった ー
福厳院には太田老師が晩年坐りぬかれた禅堂がある ー 

40年ぶりである。

思い起こせば、 大仁の 沼田医院の病床に太田老師を見舞って、あれから35年の歳月が流れた!

今もってあの日の老師のお言葉

ー  ああ… なんということだ ‥ 南洋ボケ! インドボケ、野良犬の残飯あさり !! ー

この一喝は、 私の心に今もって新鮮に響く ー

慚愧のいたり ‥

「 しかしながら老師!!
今 私には 素晴らしい道友達を得、 禅 太極 の神髄を学んでおります ー 」

と申せば、老師はなんとおっしゃるか …
よそ見せず!

「  驀 直 去(まくじっこ)  」

だろうな ‥

何はともあれ、大仁に向かう、赤い大橋を渡って町に入った ー  35年ぶりである ー

福厳院までの道筋は勿論記憶になく、全く見当がつかない …
それでも、取りあえず中通りを進むしかない…
ただ 漠然と東の山並みを眺めながら進む … ふとバス停の三福の文字が目に入る …

その先を進んで右折して止まり、携帯のナビで探すことにした …
ところがナビを入れても反応がない ー おかしいなぁ … と言いながら徐行して進むと、連れの者が  「 この近くではないでしょうか!? 」  という
確かに ! 突然 携帯から
ー  前方の信号を右折してください ー
と案内があった!
えッ 近いんだ ー と心がときめく!
さらに車は小道に入る ー ここでナビは非情にも 「 小道なので案内出来ません! 」 と 突き放された ー
ちょうどそこに二人の地元らしきおばさんが立ち話をしていた。
そこで車を止めて聞いてみると ー
全く記憶にないようで 「 さぁ … 」 と言うだけ ー 。

ところが ふと! 二人は顔を見合わせて 「  坐禅の !!?  」 と言った!
そう絶対に間違いなし!!! ー

ついにみっけた !
というよりも、小さな街とはいえ 一本道でたどり着くとは ー
太田老師の導きか! ー ー
太田老師も私の来る日をどんなに待ち望んでおられたことか …
感慨無量である ー
車を止めた入り口には等身大の修行僧らしき石像があって、妙に懐かしい …
福厳院は40年の歳月をまったく感じさせず  ー ー
そこには太田老師の気配すら感じるではないか …
更に 私が行ったことで、老師の安堵感までも ! …

私もここに至って 決定 ( けつじょう )した!

老師の 命 ! ” 只 菅 打 坐  ” を受け継ぎ、 私は伝える者となる!!

老師! ご心配なく ー ー

ブッダから受け継いだ真個の坐禅を伝えます ー ー

博 永

九 拝